空 21歳 フリーター
出会いアプリきっかけで青森の田舎から飛び出した
僕は青森県出身の21歳、明るくてちょっとおバカな性格のフリーターです。高校を卒業してからは地元の運送屋でルート配送をしていました。毎日同じ道を走って、同じ荷物を運んで、まあ平和といえば平和な生活でした。
そんなある日、出会いアプリで東京の女の子と知り合いました。やりとりを続けるうちに、本気で好きになっちゃったんです。気がついたら「会いたい!」って気持ちが爆発して、仕事も辞め、貯金も計画もないまま東京行きの切符を買っていました。今思えばバカすぎですが、その時は「何とかなるっしょ!」としか考えていませんでした。
彼女は東京から消えひとり東京に取り残される
東京に着いてからは、うまく付き合えることになり、彼女の一人暮らしの家にそのまま転がり込みました。僕としては「青春ってこういうもんだ!」なんて思ってましたが、現実は甘くありません。ある日、彼女の親に彼女が風俗で働いていることがバレてしまい、ものすごい勢いで田舎に連れ戻されてしまったのです。
こうして僕は、東京で身寄りもなく、完全にポツン状態に。とりあえず大久保の焼き肉屋で働きながら、ネットカフェでの生活をスタート。シャワーはたまに銭湯、洗濯はコインランドリー。1か月くらいそんな生活をしていましたが、「そろそろちゃんと住む場所ほしいな…」と思い始めました。
寮付き高収入バイトとの出会い
そんな時、新宿で「寮費無料!出張ホスト募集!」という求人広告を発見。「え、これ神じゃね?」と思って、迷わず応募しました。面接は意外とあっさり通り、マネージャーにお願いして、その日のうちに寮へ入居。ネットカフェより100倍快適でした。
それからは昼は焼き肉屋、夜は出張ホストのダブルワーク生活がスタート。ホストの仕事は最初こそ緊張しましたが、接客もそつなくこなすことができ、意外と自分に向いてるかもと思うようになりました。何より、着実にお金が貯まっていくのが嬉しかったです。
都会も田舎も捨てがたいという悩み
都会の生活は刺激があって楽しいし、何より便利。でも青森ののんびりした空気も恋しくなります。電車の音よりも虫の声が聞こえる夜も、やっぱりいいものなんです。最近は「都会に残るべきか、田舎に帰るべきか」なんて、ちょっと真剣に悩んでいます。
ただ一つだけハッキリしているのは、この仕事を続ければ確実に貯金ができるということ。そして僕はバイクに乗るのが大好きなので、ある程度貯金ができたらバイクを買って、「自分を見つめなおす旅」的なノリで、半年くらい日本中を旅して回りたいと思っています。
今はとにかく旅資金稼ぎに集中
恋愛は…正直しばらくこりごりです。青森から東京に飛び出すきっかけになったあの出会いはいい経験だったけど、もうあんなジェットコースターみたいな恋愛は当分ごめんです。今は「稼いで旅に出る」という目標一本。
都会での出張ホスト生活は、僕にとって単なるアルバイト以上の意味があります。お金を稼ぎながら、人と話す力も身について、生活も安定してきた。もうす少し頑張れば、バイク旅も実現。だから今日も、焼き肉の煙を浴びつつ、夜は笑顔でお客さんのもとへ向かいます!