底辺生活から始まった僕の毎日
僕は21歳のフリーターです。中学生の頃から両親の仲は最悪で、母は夜の仕事に出るようになり、家にほとんどいませんでした。父もどこで何をしているのか分からない状態で、僕はほぼ放置されて育ちました。
そんな環境に流されて、高校も途中から行かなくなり、バイトを転々とするフリーターに。夜になると新宿に出かけて遊び歩き、気がつけば年上の風俗嬢の家に転がり込んで、自堕落な生活を続けていました。未来のことなんて考えられず、「このままじゃやばいな…」と思いながらも抜け出せない毎日でした。
飲み屋で出会った親友との縁
転機は突然やってきました。ある夜、ふらっと入った飲み屋で出会ったのが、のちに親友になる出張ホストの黒服でした。彼の話を聞いて、「え、そんな世界あるの?」と目からウロコ。しかも「もしかしたら、ここから抜け出せるチャンスになるかも」と思いました。
最初は黒服として働こうと思ったのですが、マネージャーに「キャストやってみない?」と勧められました。正直ビビりましたが、ここで逃げたらまた同じ毎日に戻るだけだと感じ、思い切って挑戦することにしました。
緊張と寝不足と初めての指名
採用されてからの最初の一週間は、緊張でほとんど眠れませんでした。接客なんて初めてで、何を話していいのかも分からず、常に頭の中は真っ白。自分でも笑えるくらい空回りばかりでした。
でも、そんな僕を常連のお客様が指名してくれたんです。その瞬間「僕でも必要とされてるんだ」と実感しました。たった一人でも、自分を待ってくれている人がいる。それが本当に嬉しくて、胸の中がパッと明るくなった気がしました。
一人暮らしと妹との再スタート
同棲していた彼女とは別れてしまいましたが、仕事のおかげで新宿で一人暮らしを始められました。そして実家に残っていた妹を呼び寄せることもできました。妹は今キャバクラで働きながら税理士の資格を目指しています。そんな彼女の姿を見ると「よし、僕も頑張ろう」って自然に思えるんです。
久しぶりに歌舞伎町を歩いたとき、「あのままダラダラしていたらまだここで時間を潰してたかもしれない」と考えてゾッとしました。本当に人との出会いって大事だな、と心から思います。
夢を語り合える仲間と未来
この前は親友と一緒に温泉旅行に行って、将来の話をしました。「いつか自分たちで店を持とう!」なんて語り合って、気分はまるで青春ドラマ。21歳にしてようやくワクワクできる未来を想像できるようになりました。
昔の僕みたいに「どうせ人生なんて変わらない」と諦めかけている人もいると思います。でも、ほんの少しの勇気と出会いで、人生はガラッと変わるものだと僕は実感しています。
諦めるのはまだ早いと伝えたい
今、底辺にいると感じている人へ。「まだまだ諦めるのは早い!」って言いたいです。僕だって、あのままならきっと終わってました。でも、飛び込んだ世界で出会った人たちのおかげで、夢や希望を持てるようになったんです。
これからはもっと成長して、母や妹に胸を張って親孝行できるような人生を歩みたいです。人生って本当に何があるか分かりません。だからこそ、一歩踏み出す勇気を持ってみてほしい。僕はこれからも前向きに、明るく夢に向かって進んでいきます。
良哉 21歳 フリーター