元自衛官が出張ホストに挑戦!高収入を得て夢と自信を取り戻した

夢を持って飛び込んだ自衛隊生活

僕は高校を卒業してすぐ、自衛官になりました。世の中の役に立ちたいという気持ちが強かったんです。体を動かすのは得意だったし、正直「自分なら結構やれるかも」なんて思ってました。

訓練は確かにハードでしたが、そこは体力でカバーできました。ただ、僕にはちょっと弱点がありまして…。心配性で、人の顔色をすぐ気にしてしまうんです。そのせいで、先輩からのきつい言葉やいじりがどんどん心に刺さってしまって。結局、耐えきれずに除隊することになりました。今思い出しても胸がぎゅっとしますが、当時は本当に毎日悩んでいました。

夢を失って不安だらけの毎日

自衛隊を辞めてしまった僕には、夢も目標もなくなりました。やる気スイッチは完全にオフ。将来どうするのか全然見えなくて、気持ちは落ち込む一方でした。

でも生活は待ってくれません。そこで、とりあえず体を使える仕事をと考えて、都内のスポーツジムでアルバイトを始めました。インストラクターとして会員さんと接するのは楽しかったんですが、アルバイト扱いなので給料は安いまま。家賃や食費を払うとほとんど残らず、「この先大丈夫かな」と不安ばかり募っていました。

そんなとき、ジムの先輩から意外な話が。「出張ホストやってみない?」って。僕は「えっ…それって大丈夫なんですか?」と本気で聞き返しました。まったく未知の世界だったからです。

意外な採用と新しい挑戦の始まり

恐る恐る面接に行ってみると、なんとあっさり採用。がたいの良さと、ちょっと控えめな性格のギャップが良かったみたいです。マネージャーに「君はかなり稼げるよ」と言われても、「いやいや僕なんか…」と全く自信はありませんでした。

でも実際に働いてみると、思った以上に順調でした。1日3~5時間働くだけで、2か月後には月に40万円以上稼げるようになったんです。ジムの給料とは比べものにならず、最初は夢かと思いました。もちろん心配性の僕は「これはいつまで続くんだろう」と不安も抱えつつでしたが、それでも現実にお金が増えていくと少しずつ自信も芽生えてきました。

先輩の独立と僕の新しい目標

出張ホストを紹介してくれたジムの先輩は、僕が入店して3か月後くらいに退店しましたた。理由を聞いたら「貯めたお金で地元に戻ってスポーツジムをオープンする」って。正直、めちゃくちゃかっこいいと思いました。

僕もその姿に刺激を受けて、「いつかは自分も!」という気持ちが強くなりました。以前は自衛隊を辞めたことで自分に自信を持てなくなっていましたが、今は違います。あの挫折があったから、今こうして新しい挑戦ができているんだとポジティブに考えられるようになったのです。

今が一番楽しい僕の毎日

今の僕は、とにかく「稼ぐこと」と「体を鍛えること」に夢中です。収入が安定したおかげで、余計な心配をする時間も減り、気持ちはすごく前向きになりました。これまでの人生で、今が一番楽しいと胸を張って言えます。

これからはフィジークの大会にも挑戦し、入賞を狙いたいです。そして2年後には独立して、自分のジムを持つことが目標です。まだまだ心配性なところは残っていますが、その性格も含めて「僕らしさ」だと思えるようになりました。

出張ホストの仕事を始めたことで、ようやく夢と自信を取り戻せた気がします。あのとき勇気を出して面接に行った僕を、ちょっとだけ褒めてあげたいです。

亮介 23歳 元自衛官