勉強嫌いのフリーターが飲み会で運命と出会う
正直に言うと、勉強はずっと苦手でした。高校を卒業してからは大学進学に失敗してしまって、一応予備校には通っていたんですが、授業にはあまり行かずに居酒屋のバイトばかりやっていました。接客の仕事が楽しくて、シフトを入れては稼いで使ってという感じで、毎日なんとなく過ごしていました。将来のことは特に何も考えていなかったと思います。
そんなときに高校の友達が集まる飲み会があって参加したんですが、そこに幼馴染がいました。そいつがなんか羽振りがよくて、着てるものとか持ち物とかが前と全然違ったんです。「最近何やってるの?」って聞いたら、出張ホストをしているって言うんですよ。ホストは知ってたけど出張ホストは聞いたことがなくて、どんな仕事なのかいろいろ聞きまくりました。話を聞いてたら面白そうだなと思い始めたところに、「お前は俺よりルックスいいし成功するんじゃん?」って言われてしまって、完全にいい気になった僕はその場で紹介してもらうようお願いしていました。
居酒屋仕込みの接客力で3ヶ月後にTOP10入り
紹介という形だったので面接はわりとすんなり通ることができました。最初は知らないことばかりで戸惑うことも多かったんですが、居酒屋でずっと接客をやってきたのが意外と役に立ちました。お客さんとの話し方とか場の雰囲気の作り方とかは、なんとなく体に染みついていたみたいです。もともと人と話すのは好きで人見知りもしないタイプなので、初めて会うお客さんともわりとすぐに仲良くなれることが多くて、指名も少しずつ増えていきました。そのうち3ヶ月くらいで売上TOP10に入ることができて、自分でもちょっとびっくりしました。
ちょうどその頃、紹介してくれた幼馴染はもう出張ホストを辞めていて、バイトで貯めたお金でメンズバーを開いていました。同じ年の友達が自分でお店を作り、20歳で社長になるなんて、なんか頭をガツンと殴られたような感じがしました。「自分も将来は社長になりたい」って思ったのは、生まれて初めてだったと思います。こんなにはっきりとした目標が自分の中に出てきたのは、20年間で初めての経験でした。
出張ホストが教えてくれた目標を持つ力
それからはお金持ちになる方法とか経営に関する本をいろいろ読むようになりました。調べていくうちにたどり着いたのが不動産事業で、手に職もつけながら資産も作れるというところが自分に合ってるんじゃないかと思いました。学生のときに勉強が嫌いだったのは、目標がなかったからだったんだなとこの頃になって初めて気づきました。やれと言われるだけの勉強に意味なんて感じられなかったのは当然だったんだと思います。目標があれば勉強も全然違うものになるというのを、この仕事を通じて初めて実感しました。
今は予備校を辞めて、自分で稼いだお金で専門学校に通って宅建の勉強をしています。自分のお金で自分のためにやる勉強は、今まで経験してきたものと全然違って、苦にならないどころか楽しいくらいです。資格を取って不動産会社に就職するのが当面の目標で、そこからしっかりキャリアを積んでいくつもりです。不動産会社に入った後も、将来の物件購入資金を貯めるために出張ホストは副業として続けていきたいと思っています。
なんの目標もなくただ毎日を過ごしていた自分が、今こんなに将来のことを考えられるようになったのは、この仕事と幼馴染のおかげだと思っています。飲み会でいい気にさせてくれた友達には、本当に感謝しています。
未来 20歳 学生

