母子家庭の学生が出張ホスト体験で高収入を実現したことで見えた夢

母子家庭で始まった僕の挑戦

僕は20歳の大学生です。母子家庭で育ったので、仕送りはゼロ。学費も生活費も、自分でどうにかしないといけませんでした。母はいつも笑顔で「大丈夫だよ」と言ってくれますが、実際はギリギリの毎日。僕はスーパーの品出しとウーバーイーツの配達を掛け持ちし、なんとか暮らしを回していました。

でも、現実はそう甘くありません。授業を受けて、バイトして、夜遅く帰宅して、気づけばヘトヘト。財布の中身は常に寂しくて、心も余裕をなくしていました。「このままじゃ夢どころか、大学生活すら危ういな」と焦りを感じていました。

友達から聞いた意外なバイト

そんなとき、仲のいい友達に相談したら「サークルの先輩が出張ホストで稼いでるよ」と教えてくれました。最初はびっくり。でも詳しく聞いてみると、ホストクラブのような派手な世界ではなく、もっと落ち着いた仕事だと分かり、僕の興味は一気に高まりました。

「人と話すのは好きだし、楽しませるのも嫌いじゃない。だったらやってみてもいいかも」──そう思った僕は、迷わず紹介してもらいました。面接に行ってみると、お店は思っていた以上に落ち着いていて安心。老舗ということもあり、集客力があり、未経験でも安心して働ける環境でした。

三時間で一週間分稼げる驚き

そして実際に働いてみて驚いたのは収入の違いです。通常のバイトなら一週間かけてようやく得られる額を、出張ホストではわずか三時間で稼げてしまう。思わず「え、マジで?」って声が出そうになりました。もちろん指名がなければゼロというリスクもありますが、お店自体に安定感があるので不安は少なかったです。

おかげで生活は一気に楽になり、将来への希望も見えてきました。「このまま卒業まで働けたら、奨学金を繰り上げ返済できるかもしれない」と思うと、なんだかワクワクしました。

母への思いと未来への夢

稼いだお金で母を旅行に連れて行きたい気持ちもあるけど、今はまだ内緒にしています。心配性の母なので、余計な不安を与えたくないんです。その分、就職してから思いきり親孝行するつもりです。

僕の夢はイベント制作会社に就職すること。バンドマンや芸人志望のキャストたちのように、夢に向かって頑張る人を裏側から支えたいんです。自分に特別な才能はないけれど、夢を持つ人たちを応援するサポート役にならきっとなれる。そう思うと、この出張ホストでの経験も必ず未来につながると信じています。

仲間に伝えたいエール

母子家庭や経済的な事情で、苦しい思いをしている学生は少なくないと思います。僕もその一人でした。でも、新しい世界に一歩踏み出すことで、ここまで状況が変わるなんて想像もしていませんでした。

だから今、もしお金や夢のことで悩んでいる人がいたら、声を大にして言いたいです。「大丈夫、チャンスはあるよ!」と。努力すれば必ず道は開けます。僕自身、今は前よりずっと明るく過ごせています。これからも勉強と仕事を両立しながら、母に胸を張れる人間になれるよう頑張っていきます。

祥太 20歳 学生