生活が苦しく先輩の紹介で出張ホストになった音大生

生活が苦しかったので先輩の紹介でチャレンジしてみました

僕は音大に通学中の3年生です。子どもの頃からバイオリンを習っており、両親も個人のピアノの先生と音楽の先生という音楽一家で、当然のように僕も音大へ通うことに。地元は栃木だったので都内の大学へは通いにくいということで、江戸川区あたりなら家賃も安いと、一人暮らしをさせてもらえる事になったのですが…。

音大は課題が多く、また練習も大変で、なかなかバイトをする暇がありません。でも実は、ピアノの先生と言っても今どき習い事でお金をかけられる親もないし、音楽の先生と言っても公務員なのでそこまで家は豊かではなく、ギリギリの仕送りしかなくて生活が苦しいというのが正直なところ。それで、なるべく短時間で稼げる高額バイトを探していたのですが、なかなか良い求人が見つからず、学校の先輩の紹介で出張ホストにチャレンジすることとなりました。

初めてのナイトワークですが楽しくできています!

ナイトワーク系の仕事は、漫画の影響で少し憧れもありましたし、実は音楽系の人たちは、クラブで演奏する道を選ぶことも多く、夜の仕事への抵抗があまりなく、僕自身も迷いはありませんでした。それに、採用後はマネージャーさんやスタッフさんには優しくサポートしていただいたこともあり、初日から指名をいただき、緊張もなく働くことができ、先輩に紹介してもらったときに、キャストを募集していて本当に助かったなと思っています。

僕と同じような家庭環境の同級生は、指を怪我する危険性を犯しても警備員のバイトや、ガテン系の単発バイトをヒヤヒヤしながらやっているそうで、それに比べて、怪我などをする恐れは全くありませんし、お客様の中には音楽が好きでジャズバーによく行かれるという方もいて、話が合ったり、時にはそういったバーに連れて行ってもらえる事もあって、仕事なのにこんなに楽しくできて大丈夫だろうかと思ってしまう事もあるほどです。もちろん、お客様相手のお仕事なので、身なりや清潔感、誠実な態度などは心がけていますが、それはどこにでも必要な当たり前なことなので、辛くもなんともありません。

高収入で奨学金返済の前倒しの可能性も出てきました

現在、僕は週2回ほど出勤しているのですが、出張ホストのバイトは高収入なこともあり、生活にかなり余裕ができ、練習時間もしっかり確保できて大満足です。生活費の足しにしてもまだ余裕がある月もあったりするので、その分はしっかりと貯金できて助かっています。この様子だと、その貯金した分で奨学金も前倒しで返せるかもと考えており、将来卒業後に無理して音楽の先生になったり、確実に稼げるからと音楽学校の講師を選んだりせず、新しいバイオリン演奏の道を開拓して、YouTuberとして活躍したり、どこかのオーケストラにオーディションを受けて入る道を選ぶこともできるなと考えています。

今の収入が良ければ、将来の可能性を広げることも可能なので、学生のうちに出張ホストのバイトができるなら、やってみるのもすごくいいと思います。

楓(仮名) 21歳 学生