ダンス講師の給料では厳しいため出張ホストの副業を開始

ダンス講師としてだけの給料ではキツく…

自分は21歳のダンサー。子どもの頃からHIPHOPが好きで、ずっと習い続けていくつかのコレオも作ったりして、今では都内のダンススタジオで講師として働いています。ですが、コロナがはやる前からでもダンサーはごく一部のプロダンサー以外はかなり給料が安いので生活が苦しく、コロナが流行してからは、コレオも単発のダンスレッスンもなくなってしまい、本当に生活ができなくなってしまいました。そこで、ダンサーや講師としての活動をしながら稼げるバイトを探していたときに、知り合いのダンサーに出張ホストがキャストを募集しているからと、仕事を紹介してもらうことになりました。

とはいえ、ダンスの業界は結構狭くて、学生や子どももスクールに来ることもあるため、副業とはいえホストをやっていると少し問題ないなるかなと、その点が気がかりでした。ですが、顔出しなしでできることもわかり、またお客様の多くがエグゼクティブな方で、身元もしっかりしているという話も聞けたので、思い切ってやってみることにしました。

意外にもこちらの仕事にもやり甲斐を感じる用になりました

ダンスの仕事も一般的な『仕事』というものでは考えられないものかもしれませんが、出張ホストの仕事もやはり一般的な仕事ではないため、色々と配慮していただいているとはいえ、最初はかなり抵抗がありました。ですが、実際にやってみると、お客様を楽しませること、気遣いをすること、場を盛り上げることなど、自分が今までしてきたこととそう代わりはありませんし、こうしたことが好きだった自分にとって、とてもやりがいがある仕事であることに気づきました。自分の実力だけでお金を稼ぐことは、ダンサーの仕事に通じるものがあるんですね。

メインの場所が新宿なので、暗くなったビルの窓を鏡代わりにして練習しているダンサーを、行き帰りに見かけることもあり、自分も頑張ろうといつも身が引き締まる思いです。それに意外とダンサーをやっているキャストが少ないのか、指名してくださるお客様が多くて、高収入も得ることができて、生活がすごく助かっています。

新しい目標もできて二重によいきっかけとなりました

こうして恐る恐るですが出張ホストの仕事をするようになり、しっかり高収入を得ることができたことで、今までは毎日ギリギリだった生活に余裕が生まれ、貯金ができるようになりました。お客様からのアドバイスもあって、これからも貯金をし続けて、ダンス留学でアメリカに行くという目標もできました。ただただ踊っているだけではなく、少しずつでもいいので自分をバージョンアップさせていかないといけないし、きっとできるはずだと、自分の可能性信じて、新しい世界にチャレンジしてみようと思います。こうしたチャンスや気づきを与えてくれたこの仕事には本当に感謝しています。もう少しお世話になりますが、よろしくお願いします。

伊織(仮名) 21歳 ダンサー