出張ホストのバイトのおかげで気持ちが前向きになった

特に目標もない自分を見かねて姉が仕事を紹介

僕は20歳のフリーター。高校を卒業したものの、特に目標があったわけでもないので大学進学は選ばず、ずっと日雇いの仕事とか、知り合いの仕事の手伝いとかをして、親に文句を言われない程度の生活費を入れつつ、淡々と毎日を過ごしていました。とはいえ、陰キャとかではないので、友達は多いのですが、彼女とか面倒だし、ガツガツ稼ぐほどのこともない品と、ぼんやりすごしていたら、新宿のキャバクラで働いている姉が見かねたのか、「ちょっと稼ぎのいい仕事して、将来を考えなさい」と出張ホスト仕事を教えてきました。とはいえ、姉がそこで働いていたわけではなく、稼げるとう噂を聞いただけだったらしくて、姉もよほど目標のない僕のことを心配してくれていたんだなと思いました。

教えてもらった店は新宿で、新宿と言えばホストのレベルも高いから自分でも大丈夫か不安だったのですが、「清潔感があるし、話を聞くのも上手いし」と無事合格。しばらくの間週3で出勤することにしました。

実際働くと評判以上のバイトでした

実際出張ホストで働いてみると、コロナ渦でも指名が安定していて問題なく稼げるという前評判はその通り。出勤初日で指名がもらえて、「話を聞いてくれてありがとう」とチップをもらえることもあって、だからといってキャスト同士がバチバチとライバル心を燃やすようなこともなく、雰囲気も良くて最高です。出張ホストの仕事は、盛り上げ役タイプのパリピ系の人ばかりではなく、どちらかというと、聞き上手な人もすごく需要があるのではないかなと思います。お客様の中にはすごくストレスが溜まっていて、話を聞いてあげることで、癒やされる方も多いんだなと。

それに、出張ホストのバイトはとても待遇がいいし、まだキャストの募集をしていたので、お金に困っている友達や後輩など3人ほど紹介しましたが、3人とも順調に稼げているとのことで、少しでもお店や、人の役に立てて嬉しいという気持ちを感じるようになってきました。

働くことで気持ちが上向きになりました

僕は、学歴が高卒でなんのスキルもなく、これまでダラダラ適当にバイトをしながら生きてきました。なので、この機会にまずはお金を貯めて専門学校に通い、ネット関連の資格を取ろうかなと。これもお客様から「この先こういう資格や、こういう仕事の仕方をするとよいのでは…」なんてお話を聞けて、自分なりに考えることができたからです。

それに、こうした目標が立てられるのも、出張ホストのバイトが高収入なので、勉強時間を捻出しつつも、専門学校へ通える位の貯金ができるくらい、高収入だから。今は週5でシフトを組んでもらって、一気に稼いでいますが、姉もそんな僕を見て、喜んでいます。バイトでこんなに自分の気持ちや考えがかわるなんて思っていませんでしたが、自分の今の環境を変えるにはぴったりの仕事です。

ユウキ(仮名) 20歳 フリーター