田舎に移住してライター業してます
元会社員です。コロナの影響でテレワークをしばらくしていましたが、外に出るのが好き、自然が好きな僕にとって、毎日メリハリのない都会での自宅勤務は本当に苦痛でした。ということで思い切って会社を辞めて引っ越してしまいました。東京から関東近郊の田舎へ、それで今九ヶ月くらいになります。
こちらでの仕事はライター業です。ウェブライティングを中心に、たとえば出版社から頼まれて飲食店の取材をしたりブログなども書いたりして稼いでいます。田舎は本当にいいです。アウトドア好きなので、新鮮な田舎の空気を吸うだけで癒されます。
しかしライター業が稼げる仕事かというと決してそうではなくて、本当にぎりぎりの生活費をなんとかのレベルです。田舎は生活費は安いのですが、最近ではガソリン代の高騰や近所のスーパーの営業が時短になったりもして不便でコンビニ飯になりがちでどうにもお金がかかってしまいます。そこで今は隔週で東京まで出て、出張ホストの副業をしています。
実は以前一度お世話になったお店です
この新宿とのご縁は一度あって、就職して東京に出たばかりの頃に副業で不定期出勤させてもらっていました。当時もカツカツで、たまたま求人募集が出ているタイミングで友達の紹介で入りました。その頃も本業よりもこの店での稼ぎが生活の下支えとなっていたのですが、幸い、だんだんと仕事でも問題なく稼げるようになり、「ではお世話になりました」と一旦退職しました。
けれどその際、マネージャーさんから「ここは出戻りも多いから、厳しくなったらいつでもおいでよ」とやさしく声を掛けていただき、その言葉が頭に残っていました。そして、田舎に越してライター業を始めて半年くらい経った頃に、「大丈夫かな」と思って電話したみたんです。
そうすると快く「OKだよ」と言ってもらえて、晴れて出戻りとなりました。お店の雰囲気は以前と変わったところなく穏やかで、ご利用になられるお客様も僕のことを覚えていてくださる方は次も絶対指名するからと言ってくれたりと嬉しいです。
農業に未来はあるかなと思っています
こうして田舎に越してきたからには、なんだか家にこもってライティング業をしているのもちょっとつまらないなと最近は感じ始めました。またいつまでも出張ホストのキャストでもいられないですし、たまの出勤で高収入を得られるという甘えた考え方もどこかで区切りをつけなければと考えています。
そこで今ちょっと考えているのが農業です。実際ちょこちょこと手伝わせていただいているのですが、人手不足とか世代交代に関して僕みたいな若い人間が必要とされているようです。もちろん最初は何もかも勉強からですが、いずれ自分主導にできるタイミングがやってきたら、新しい時代の農業をここから発信できるかもしれません。
そのへんは何もかも手探りではありますが、未来は自分次第で明るくできるはずです。こんな世の中ですが、僕個人はすごく明るいし、充実しています。新宿での高額バイトと田舎での暮らしのギャップの楽しみつつ、ライター業からいずれ農業へうまく転身していけたらと思います。
竜也(仮名) 24歳 ライター