将来が見えないスカウトの仕事から転職…将来の夢は地方で独立

前職が条例で厳しくなってきたので

水商売や風俗のスカウトの仕事をもともと、神奈川県に近い都下の街でやっていたんですが、条例的に厳しくなってきて、何度かきわどい場面にも合ったので、そろそろ別の仕事を、と思い転職することにしました。

ただ僕は高卒だし学がないので、どうしても水商売とかあとは作業系とか、そういうのしか選択肢がないんですよね…。それでどうしようか? でも、自分の感じでホストなんかはまさか無理だろうな、と思って、もうちょい別の何か、と求人募集を探って探っていっていると、出張ホストというなかなか面白そうな職種を見つけました。

何だか評判を見ているとわりとゆるそうというか、そこまで競争の世界でもないし、とりあえずお試し程度でチャレンジしてみるかと、応募しました。何はともあれ、やってみないとわからない。そのへんのフットワークはもともと軽いんです(笑)そして、応募してみると結構あっさりと採用されて、今では一年くらい続けている、という状況です。

とりあえずノリでなんとか

最初は若干緊張しないでもなかったですが、なんというか運営さんがそこまで固くないお客様をつけてくださったので、僕の売りである「調子の良さ」というかノリでなんとかひとつずつ仕事をこなしました。それで実際、リピート指名してくださる方もいるのだから、簡単なもんですよね(笑)

とかいうほど実際ぬるいもんなのかどうかは、まあ、人それぞれというか、やってみないとわからない部分があると思いますが、僕としては前職のスカウトとかよりはずっとラクです。えんえん無視されることの方が多いし、ノリだけでは通用しないですからね(笑)

転職してきて正解だったと思います。あのままでは未来がない、ないどころか、危ない仕事でした。対して出張ホストの仕事は、内容的にもそんなに精神面でも肉体面でもキツいところがないし、高額バイトといわれるだけあって収入もワリがいいです。高収入、と自分で言うのもどうなんだろうと思いますが、少なくとも、以前までのバイトとは毎月の収入が見違えました。

最近は裏方もちょこちょこと

と、キャストとしてやっている一方で、最近はなんか、この仕事自分の地元に持っていけないかなとか、調子のいいことをまた考えて、裏方の世界を覗かせてもらっています。具体的には、マネージャーさんの手伝いですね。そういうの通して、「こっちのお客様対応とかキャストの調達とかフォローなんか、こういう雰囲気なんだ」とこっそり学んでいます(笑)

なかなか東京、その中でも新宿にしかないようなビジネスモデルだと思うので、地方都市で独立というのはアリなんじゃないでしょうか。スカウトを退職してから、この仕事にありついてからというもの、そういうこともじょじょに考えるようになってきました。

何はともあれ、自分を前向きにさせてくれた、大恩ある仕事です。これからも自分のコミュニケーションスキルを高め、また経営のノウハウを学ぶためにも、努力していきたいです。

研(仮名) 25歳 元スカウト