バカみたいに思われるかもしれませんが
自分は有名になりたいという気持ちがあります。なんていうんでしょう、まあ、なんだっていいんですよ(笑)将来の夢がyoutuberとか言われて、大人たちが嘲笑しだした頃に育ったものなんですが、結構この気持ちって切実だったりして、だって、くだらない会社員になりさがるよりも、ダサかろうがなんだろうが自分の好きなことやって有名になりたいって気持ちは自然なものじゃないですか?
だから、スマホを持ち始めた中学二年くらいの頃から、結構いろいろ悪戦苦闘してきました。わりと極端な内容の動画配信したり、もちろんインスタとかも追求しましたね。一番良かったのはインスタで、東京の中学生男子のスイーツ特集という投稿でした。それがわりと反響良くて、面白がってもらえたし、実は一度広告代理店から話がきたこともあるんです。
それはちょっと両親の干渉によって流れてしまいましたが、そんな風にチャンスを経験したことで、インフルエンサー志望の気持ちはもっと強くなりました。学生の期間中になんとか一度くらいバズってやる、という意気で、今はちょっと面白いバイトもしています。
出張ホストでネタ稼ぎ、人生勉強
僕の今の職業は、出張ホストです。バイトではあるのですが、出勤ペースとか高収入な懐具合から言っても、学生の身分で生意気なようですが、職業といってもいいと思います。求人募集を見てノコノコやってきた当初は潜入みたいな、ネタ稼ぎみたいな気持ちもあったのですが、今はではこのバイトに独特の面白さを感じて、しっかりハマってしまっています。
何がいいといって、いろんなお客様と知り合いになれることです。このお店を利用されるお客様はみなさま、何か特別なことをしていたり、非常にリッチな方だったりと、そうでなくても何だか普段の生活で接する機会のない方ばかりです。そのような人々とお話をすると、インフルエンサー志望とか言いながら大した行動もしていない自分が、なんだかすごく卑小なものに思えてきます。
やっぱり社会人として何かひとつのことを成し遂げる、自分の力で現実を動かす、という成功体験も大事なのかもしれませんね。ネタ優先で、そういう前提的な気持ち、夢を追いかけるときの心意気のようなものが抜けていました。様々な年上の、人生の先輩のお客様と接して、それを痛感します。
憧れだけでは届かないから
インフルエンサーっていろいろいて、単に憧れちゃうんですけど、やっぱり有名な人ってそれなりに特定の分野に精通していたり、知力や行動力があったりするんですよね。だから単に真似しようとしても、どうにもならない。
このバイトをして、幸い、生活費にプラスしてちょっとくらいは稼げるようになってきたので、今後は貯金をして、自分がかつてウケたスイーツの勉強をしなおしたいと思います。せっかくなら非現実的なまでのお金を投じて、世界のスイーツを旅するような投稿をしたら、結構面白がってもらえるのではないか、と。それも自分の趣味を兼ねながら。
僕の場合は有名になりたいという気持ちをこじらせてこんなところに来たわけですが、結局このバイトの選択をしたことは良かったのかなと感じています。そうでなければ気付かないことがたくさんありました。そういう「何か」が得られるかは別にして、まあ少なくとも稼げないことはないと思うので、これを見ている方がいるとすれば、適正とかあまり考えずに応募してみることを勧めます。
稜(仮名) 20歳 学生