働いていた会社が不渡りで退社…東京の友達の紹介で入店し活路が開けた

地元の会社を辞めて東京で出会いが

僕の地元は山梨県で、建築関連の仕事をしていました。高卒で働いて、3年くらいかな。それ以前からバイトでも行っていた時期があるので、まあそれにプラスしてちょっと。そういう、まあ、そこそこ長い職歴もあったので、愛着も感じていたのですが、会社が不渡りを出してしまい、これは…と思ったんです。

まだ若いし会社と心中することはないと、本格的にヤバくなる前に自主退職。けれど辞めてしまうと、僕には何もないんですよね。この仕事一本できたから、別の会社でも探そうかと思っていたら、地元では求人募集がないし…。

そんな中途半端な日々を送っていたある日、少し休んで東京の友達のところに行きました。そこで久々に会った彼が、なんだか羽振り良さそうにしているんです。どうやら出張ホストというバイトで相当稼いでいるみたいで、「じゃあお店に紹介しようか?」と言ってくれました。

ノリのまま入って今では新宿住まいに

友達の紹介で、そのまんま軽いノリみたいな感じで入店しました。ともあれ目先の金が必要だったということもありますが、それより先に好奇心が動いたというのも事実です。なんか楽しそうじゃないか、と。短期間なら別に失敗してもいいや、という気持ちもありました。

仕事は、そうですね、最初は微妙に思いました(笑)内容がどうとかでなく、あー自分に合ってねえな、みたいな。ただそれはやっぱり建築関連のことばっかりやってきたからで根本的に自分は世界が狭いんだと言い聞かせて、しばらく集中してやると、だんだんとうまくいくようになってきましたね。もちろんその期間、友達の紹介であっさり入店したノリとは見合わないくらいの高収入がモチベーションになっていたことはリアルな事実です。

実はしばらく寮にお世話になっていたのですが、働き始めて二ヶ月後には新宿に引っ越すことができました。ここまでトントンと東京まで出てこられるようになるのは、そこそこ珍しいケースなのかもしれません。いまだに山梨の方言とか抜けていないですけどね(笑)

もちろん将来のことも考える年齢です

今は安定していい給料をとることができています。正直順調といっていいでしょう。ですがいつまでもこれが続くとは思っていません。大体油断というものは、どんな仕事をしていても危険でしょう。将来のこと、そろそろ考えないといけない年齢だなとも思いますし。

ということで地道に稼いで貯金も作りながら、今は、ビジネススクールに通っています。ひとつ取りたい資格があるので、それを取ったら、このバイトは一旦中止して、そっちの方で東京で可能性を探ってみたいかなと思います。

実は彼女もできて結婚も視野に入れているので、今は踏ん張り時だなと思います。どの方面にも気を抜くわけにもいかないのですが、幸いこの仕事はそこまでハードなことが要求されるわけではないので、仕事でむしろ体力温存しながら自分のことを頑張りたいです。

敬(仮名) 21歳 元建築業