イラストレーター志望が収入安定のため出張ホストの副業中

ライバルも多い業界なので…

僕は23歳で、専門学校を卒業して、イラストレーターをやっています。とはいえまだ志望という段階ですかね。イラストレーター志望。WEBデザインで仕事をとってせせこましいといっては何ですが、まあ小さめの仕事をしながら、なんとか生活しています。

そういう毎日で、一年くらいはそれでもいいかなという感じがしていたのですが、実際のところ煮え切らない毎日に「俺ってずっとこんな風に生きていくんだろうか」と疑問を覚えないでもありませんでした。なんというか、スパークすることなく小さく生きていくのかと。

それに報酬の面からいっても、はっきり言って駆け出しのイラストレーター志望の人間にしたって、良いものではありません。長期的に見て、学生時代からわりとコツコツ貯金していたので今はしのげていますが、たとえば二年先はどうかと言われたら、ヤバイ。しかも次々とセンスがいいライバルが出てくる業界でもあり、何かしないと、とは思っていました。

たまに出勤するだけで大きな違いです

そういう理由で求人募集を見てバイトを探して、今はたまに出張ホストの仕事をやる毎日がルーティーン化しています。週に1回、2回くらい。本当にこれくらいの出勤日数でも、相応の高収入を得ることはできて、しかも毎回数時間という消極的な自分ですが、ずいぶんお金の面では救われています。

デザインの仕事でベースを築いて、出張ホストの方のお給料で収入安定、そう言っていいかもしれません。いつでも稼げるという言い方をすると都合がよすぎますが、基本的にこちらの条件をよく見ていただくかたちで出勤させてもらえるのはうれしいです。自分の案件があるときには、そちらを優先できるので。

一日数時間の出勤でも一ヶ月の食費に困らないくらいにはなるので、ちょっと驚いてしまいますよね。そして仕事内容的にも、僕って結構緊張しぃな方なのですが、そこまでキツく感じる場面ってないんですよ。そもそもお客様が優しいし、連続して指名していただくとお客様との雰囲気もほぐれてきて、そうなると素直にご一緒する時間が楽しくなりますし。

出会いがあるのもこういう仕事ならでは

普通にバイトしても、まあそれなりの労力を払えば、少なくとも贅沢しない範囲で食っていけるくらいにはなるでしょう。けれど、収入安定という面以外でも、出会いがあるのはこの仕事ならではの魅力かなと思っています。

というのも最近はデザイン会社のお客様と知り合って、実はパッケージデザインの仕事を依頼されたりもしているんです。こういうかたちで、WEBを通さずに直で僕の制作実績とかを見て、依頼をしてくださる方ははじめてです。とても嬉しいし、やりがいを感じています。

こう言うと何ですが、コネですね。そういうものを作ることができるのは、たとえば普通にそのへん作業系のバイトとかしていて、ありえないんじゃないでしょうか。僕として高収入という面以外に、そんなところにもやりがいと感じています。

隆太郎(仮名) 23歳 イラストレーター