創作居酒屋の失敗があって…
僕みたいな半端者がこういう場をお借りしていいのかと若干思いますが…まあそれでも話をさせてください。僕は実は学生時代にこの新宿の出張ホスト店で、かなり長いことお世話になっていました。それから大学卒業後、チェーン居酒屋で数ヶ月修行して、長年の友人と一緒に、創作居酒屋をオープンしました。
自信はあったんです。コンセプトも悪くなかったと思います。でも、こればかり言い訳にするのは本当によくないですが、タイミングが悪かった。やはりコロナの影響でまったく思い通りに営業が立ち行かず、たった半年で閉店となりました。こんな話、ありふれたものでしょうが、自分のこととなると、本当に最悪の気分です。
しかし何はともあれ、当面、暮らすお金は必要になります。ちんたらフリーターやっていてそれがクセになるのはよくないので、そこはマネージャーにちゃんと相談して、三ヶ月前に出戻りさせていただきました。再入店、快く受け入れていただきありがとうございます。
ちゃんと裏側の世界も見て勉強したい
キャストとしてのやり方は以前までとほとんど変わりません。お客様には、「もう戻ってきたの?」と若干からかわれながら、でも、温かい目で見守っていただいています。お店の失敗を軽く自虐すると、まあウケることもあれば、そういうことは言い訳にならないよと叱咤激励されることも…。
そこで自分としては、この高収入のバイトにただ甘えるのでなく、起業に失敗したことを糧にというか、なんとか再起をはかって、いろいろ勉強したいと思います。ちょうどお客様には飲食店を経営されている方も多いですし、教えてもらえたらいいかな、なんて。
出戻りしてきたからには、そういう前向きな気持ちというか、向上心を持たないと意味がないかなと思うんです。こういう情勢下になって、はじめて人生に対して前向きになりました。もちろんタイミングが悪かったことも大きいと思いますが、今回の失敗では、いささか見切り発車的な部分もあったのではないかと、反省しています。
新宿での再起をかけて奮闘します
自分の場合は「もう一度店を」という思いがあるので、結構真剣です。それは接客もそうだし、裏側を見る、という意識でもそうです。特に最近は、運営スタッフさんのお客様対応の丁寧さを見て、こういう部分で信用を作るんだよな、と勉強させていただく思いです。
前回のお店は地元でオープンしたのですが、次にやるときは、どうだろう。何気に学生時代から土地勘もあるし、この仕事を通して詳しくなった新宿の街で再出発、というのも考えないではありません。その方が成功できるイメージも持てる。コロナ後の東京で、うん。
これからこのバイトに挑戦しようと思っている方へ。求人募集が出ている今は、大チャンスだと思います。紹介とかでしか入店できないタイミングもありますからね。お店の方針としては、とりあえずウェルカム、話は聞くよという感じなので、緊張せず応募してみてください。
正(仮名) 23歳 元飲食店経営