レンタル彼氏のデート需要沸騰中!お客様のことを思い良い接客を心がけています

ポジティブ、これしかないでしょう

暗いムードが日本を覆っています。でも、そういうときこそ、前向きにならないと。これもいつかは終わります。人間はあらゆる困難を克服してきたんです。ちょっと平和ボケしていただけですよ、日本人なんて。実際これくらいの疫病は、他国では当たり前にいつでも起きていると、以前かかりつけの医者に聞きました。「今回も乗り越えられるよ」、と。

とはいえ、あまりあつかましく前向きにいこうぜ、というのは無神経ですよね。だからこの出張ホストの仕事でも、今はナイーブな接客を心掛けています。最近は若いお客様からの指名が多いですね。レンタル彼氏歴は二年ですが、こういうデート需要、あまり経験がないですね。ストレスがそれだけ若い世代(ほぼ同世代)の方にも溜まっているようです。

「ありがとう、おかげでちょっと充電できたかも」と、先日そういう風に言ってくださった方もいました。「充電」という言葉がリアルで響きましたね。この仕事をやっていて良かった、と思えた、何回目か瞬間です。高額バイト、稼ぎがいいだけじゃないんですよ。

癒すことで自分も癒す

今はレンタル彼氏の仕事で、癒し、を求められる指名が増えています。店外指名なのでまあ出張になるのですが、こういったデート需要に直面して思うのが、人を癒そうとすると、結構その過程で、なんだか自分も優しい気持ちになれるんですよね。

いつもちょっと人間の心って何かでざらついているじゃないですか。それが人に対して優しくなろうと努めるほど、こちらもまろやかになるというか。なんだか自分の中に穏やかなものが芽生えているのを感じます。ガラじゃないですけどね。

短時間でもいいかた会話して、なんかスッキリしたい。そういうリクエストには、前もって何かネタを準備していくより、まず最初にちゃんと挨拶、そこからは流れです。大体お客様の方でどんな時間を過ごしたいかイメージを持っている場合が多いので、それに身を任せていきます。昼間の疲れ、僕の接客で少しでもとれるといいのですが。

この仕事にはもちろん誇りを感じています

この手の仕事に「どうなのかな」とちょっと様子見してしまう人がいるはずです。実際そういう方がこれを読んでいるわけですよね。いろーんな求人募集があるのに、これを見ているという時点で、何かの縁ですよ。

新宿のお店はすごく雰囲気もいいし安心感がある、とは誰もが言うことです。といってもちろんすべての人がちょろいちょろいでいけるわけでもないですが、なんとかなる、とは思います。そのへんは裏方のサポートもありますし、丸投げされることはとありませんからね。

僕はこの仕事に誇りを感じています。自分が必要とされることに喜びを、そしてその対価として得るお金にも、そして何よりお客様からのお言葉のひとつひとつに感謝を。きれいごとを言うみたいですが事実です。それに熱くなればなるほど稼げる、と意気を上げるキャストもいて、のめりこむ要素もあるのだと思います。

梶(仮名) 23歳 三年目キャスト