スポーツショップ販売員が出張ホストで開業資金を実現 クライミングで磨いた心身が仕事に活きる

スポーツショップで販売員として働きながら、休日はクライミングジムに通う。そんな充実した日々を送っていた私ですが、心のどこかでずっと抱えていた夢がありました。それは、いつか自分の感性で選んだ商品を並べる自分だけの店を持つこと。接客の仕事は本当に好きで、お客様と一緒に最適な商品を選ぶ時間が何よりも好きでした。ですが、その夢を実現するために必要な開業資金という大きな壁が立ちはだかっていました。

販売員の給料では、毎月の生活費を払った後に残るお金は限られていて、貯金を増やしていくペースは想像以上に遅かったんです。何度も心が折れそうになりました。「このままのペースで貯められるのかな」という不安が頭をよぎる夜も少なくありませんでした。クライミングに打ち込むことで気持ちをリセットしていましたが、根本的な解決には程遠い状態が続いていました。

明るさと接客経験を活かした新しい選択肢

転機が訪れたのは、ネット求人を見ていた時です。出張ホストの求人広告が目に入りました。最初は「自分にできるのかな」と躊躇いがありましたが、よく読んでみると、自分の持っているスキルと経験が活かせるのではないかと気づきました。何より、短期間で効率よく稼げるという点が、現在の状況と合致していたんです。

販売員として培った接客スキルと、自分の持ち前の明るさ。さらに、クライミングで鍛えた体力と精神力があれば、新しい環境でも物怖じせずに働けるのではないか。そう考えて、思い切って応募することを決めました。

新宿での仕事がもたらした意外な手応え

東京の中心地・新宿での仕事は、最初こそ未知のことばかりでしたが、面接を受けてみると自分の適性が思っていた以上にマッチしていることに気づきました。スタッフの皆さんが丁寧に仕事内容を教えてくれたおかげで、スムーズに業務に入ることができました。

初めてのお客様との対面でも、心の中で「販売員の時と同じ。相手のニーズを聞いて、喜んでもらうことが目標だ」と思い直しました。その心持ちが功を奏したのか、会話は自然と盛り上がりました。相手を楽しませたい、喜ばせたいという気持ちが素直に伝わるのか、お客様から良い反応をいただくことが増えていったんです。

何より驚いたのは、指名が少しずつ増えていったことです。自分の明るさや誠実な対応が評価されているんだという実感が、仕事へのモチベーションをどんどん高めてくれました。販売員の時には感じられなかった、短期間での成長を実感できることが嬉しくて、もっと頑張ろうという気持ちが湧いてくるのを感じました。

心身のバランスを保ちながら夢へ着実に前進

出張ホストの仕事をしていると、自分のペースで勤務日数を調整できるという大きな利点があることに気づきました。これまでは販売員の勤務とクライミングの両立で精一杯だったのですが、今は自分のスケジュール管理がしやすくなったんです。

週に何日か出張ホストとして働き、その他の日にはクライミングジムに通う時間を確保できるようになりました。クライミングで心身をリセットして、また仕事に臨む。この好循環が生まれたことで、精神的な充足感が格段に増しました。販売員の時よりも、心に余裕が生まれている自分に気づきます。

何より大きな変化は、貯金のペースです。月々の貯蓄額が大きく跳ね上がりました。統計的には及ばないかもしれませんが、自分の人生では劇的な変化です。開業資金という目標に対して、着実に前進している実感を毎月感じることができるようになったんです。その実感が、さらなるモチベーションを生み出しています。

職場の先輩たちを見ていても、皆さん何かしらの目標に向かって頑張っている人ばかりで、その姿勢が刺激になります。目標を持って今を生きている人たちと同じ環境にいることで、自分も「負けていられない」という気持ちが自然と湧いてくるんです。

夢の店舗経営へ、確かな手応えを感じながら

毎日、仕事の帰りにクライミングジムへ向かう時、私は「あと何年でお店が持てるかな」と想像します。自分の感性で選んだウェアやギア、クライミング関連の道具が並ぶ小さなお店。お客様が「これ、いいですね」と言ってくれる顔を想像すると、今のこの仕事がどれだけ大切か改めて実感するんです。

開業資金という現実的な数字が見えるようになったことで、夢は「いつかやりたいこと」から「必ず実現させるプロジェクト」へと変わってきました。クライミングで培った精神力があれば、どんな困難も乗り越えられる。そう信じながら、毎日を前向きに過ごしています。

出張ホストという仕事を選んだことで、私の人生に新しい可能性が広がりました。それは単なる副業という枠を超えて、夢実現に向けた確かなステップになっているんです。これからも、この仕事を通じて、自分の目標に向かって一歩一歩確実に進んでいきたいと思っています。

悠太 22歳 スポーツショップ販売員