フリーターからファッション好きが見つけた天職 洋服への情熱が出張ホストで開花した話

洋服が大好きです。これは本当に心からそう言えます。フリーターとして生活していた頃、毎月の給料のほとんどを洋服にぶち込んでいました。新作が出れば即チェック、気になるブランドのセールには朝から並ぶ、そんな生活を続けていました。当時の僕にとって、洋服を選ぶ時間、コーディネートを考える時間、新しい服を着て外に出る時間、それらすべてが人生で最高に楽しい瞬間だったんです。

ただ、給料が少ないフリーターという立場では、どうしても限界がありました。「もっとおしゃれを楽しみたい」「もっと自由に服を買いたい」そんな思いが強くなるにつれて、単純な疑問が生まれました。「どうしたら今より稼げるんだろう?」その答えを探して、当時はよく求人サイトをスクロールしていました。

見た目に自信がある人向けの求人に目が留まった

ある日、スクリーン越しに見つけたのが出張ホストの求人でした。「見た目に自信のある人」「高収入」「自分のペースで働ける」。正直に言うと、最初は半信半疑でした。でも、よく考えてみたら、自分は洋服には自信があるし、ファッションのセンスについて褒められることも多かった。それに、稼げるなら洋服にもっとお金をかけられる。そう考えると、試してみる価値があるような気がしました。

面接の日が来ました。その日、僕が着ていたのは、いつも以上に気合を入れてコーディネートした一枚でした。少しカジュアルで、でも大人っぽく見えるように。色合いにも気をつけて、小物もバランスを考えて選んでいました。面接官の方と会った瞬間に、「その服、いいセンスしてますね」と褒めてくれたんです。その一言が、自分にとってどれだけ大きな自信になったか、今でも覚えています。洋服へのこだわりが、仕事の場でも評価される。そんな経験は初めてでした。その流れで、採用が決まりました。

接客経験ゼロからのスタート、でも得意分野があった

いざ働き始めると、戸惑うことばかりでした。接客の経験がない僕にとって、お客様との会話の流れ、気遣いの方法、場の盛り上げ方、すべてが新しい学習でした。最初の何日かは、何をどう話しかけていいのか、心の中で毎回葛藤していました。先輩キャストたちの姿を見ながら、「自分にこんなことできるのかな」と不安になったこともあります。

ただ、ここで一つの転機が訪れました。あるお客様との会話で、僕が着ていた服について褒めてくださったんです。そこから自然と、その服をどこで見つけたのか、他のコーディネートの話へと流れていきました。気が付いたら、緊張していた自分が、普通に、いや、楽しく会話をしていました。ファッションの話題になると、僕の中の何かがパッと開くような感覚がありました。これが、得意分野を仕事の中で活かせるということなんだ、と初めて実感しました。

その後、同じようなことが繰り返されました。お客様がコーディネートについて褒めてくれる。そこから自然と会話が広がり、打ち解けることができる。接客スキルがない分を、洋服への知識と情熱で補えているような感覚がありました。それに気づいてからは、来店するときのコーディネートをより丁寧に考えるようになりました。今日はどんな雰囲気で行こう、このブランドとこのブランドを組み合わせたら面白いんじゃないか、そういう時間が仕事の一部になっていきました。

褒められることが増え、仕事へのモチベーションが急上昇

数ヶ月が経つ頃には、コーディネートを褒めてくださるお客様がどんどん増えていました。「いつもおしゃれだね」「次はどんな服で来るのか楽しみにしてた」「このコーディネート、参考にしたいんだけど」そういった言葉をもらう回数が増えるたびに、仕事への向き合い方が変わっていきました。

稼ぐという実感も、同時に湧いてきました。出張ホストという仕事は、想像していた以上に稼げました。フリーター時代には絶対に手が出せなかったブランドの新作も、今なら買える。季節ごとの新しい色合いも、躊躇なく取り入れられる。以前は「欲しいけど、次の給料までは待たないと」と思っていた洋服も、今は「これ、今月中に欲しい」と思えば、そのための行動を起こせる。その自由さが、何よりも嬉しかったです。

仕事のモチベーションも、同時に上がっていきました。単純な話ですが、稼いだお金で好きな洋服が買えるなら、もっと頑張ろうと思える。それに、お客様が「次はどんな服で来てくれるのか」と期待してくれているなら、その期待に応えたくなる。仕事と趣味が一つの循環を作り始めたんです。

好きなことにお金と時間をかけられる実感から見えた未来

今、僕は25歳になります。フリーター時代から考えると、生活の質は本当に変わりました。毎月、自分が好きなファッションにお金と時間をかけられている。これは当たり前のようで、実は多くの人には難しいことなんだと、働いていて気づきました。

ただ、今感じているのは、洋服を買うことだけが最終ゴールじゃないということです。確かに、今この瞬間も洋服を選ぶ時間は楽しいです。でも、同時に「この先、もっと大きな豊かさを手にしたいな」という気持ちが、心の奥底に生まれ始めています。洋服を選べる喜び、それはこれからも大事にしたい。でも、それ以上に、人生全体で自由度を持ちたいという思いが強くなってきました。

そこで見えてきたのが、お金持ちになることの大切さです。言い方は直球ですが、お金があれば、もっと多くの選択肢が生まれる。洋服もそうだし、経験も、人間関係も、すべてがもっと自由になる。出張ホストの仕事をしていると、実際にそういう生活をしている人たちに出会います。その人たちを見ていると、「自分もそうなりたい」という気持ちが、より鮮明になっていきました。

今は、その第一歩として、着実に収入を積み上げることに集中しています。東京で、新宿で、こうして仕事をしながら、確実に資産を増やしていく。そして、将来、本当の意味で豊かな生活を手にする。その道筋がはっきり見えた気がします。

洋服が好きで、ファッションにこだわりたいという思いから始まった出張ホストという仕事。今では、それはただの手段ではなく、自分の人生を豊かにするための、大事なチャンネルになっています。これからも、この仕事の中で、自分にしかできない形で価値を作り続けていきたいと思っています。

大輝 21歳 ファッション好きな出張ホスト