専門学校時代のキャスト経験が今につながっている
自分が初めてこの業界に足を踏み入れたのは、ビジネス系の専門学校に通っていたころです。バイクを買いたくて、友達に紹介してもらったのがきっかけでした。最初は軽い気持ちで始めたキャスト業でしたが、実際に働いてみると想像以上に面白く、約半年ほど続けていました。接客の楽しさや、場を盛り上げることのやりがいを知ったのもこのときです。その後、キャバクラのボーイとして裏方の仕事も経験し、業界全体の流れが少しずつ見えてくるようになりました。
そのうちに、漠然と「いつか自分で店を持ちたい」という気持ちが芽生え始めました。メンズバーや出張ホスト店を自分で立ち上げるには、現場での実践的な知識が必要だと感じていたので、まずはしっかり修行できる環境を探すことにしました。思い切ってマネージャーさんに連絡を取ったところ、ちょうどスタッフが足りていないタイミングだったこともあり、快く受け入れていただけました。あのタイミングで連絡して本当に良かったと思っています。
出戻りで選んだ理由は老舗としての揺るぎない実績
戻る店として迷わずここを選んだのには、はっきりした理由があります。何十年も営業を続けてきた老舗店であること、それに尽きます。長年にわたって支持され続けてきた店には、流行に左右されない本物のノウハウが積み重なっています。ここで仕事を覚えれば間違いないと確信していましたし、学べることの密度が他とは違うと感じていました。
一度経験者として関わった店だからこそ、現場の雰囲気や仕事の進め方もある程度分かった状態でスタートできたのも大きかったです。ゼロから知らない環境に飛び込むより、土台がある分だけ吸収のスピードが上がると思っていましたが、実際にその通りでした。裏方の細かい段取りやキャストのマネージメントなど、以前は見えていなかった部分が今は鮮明に見えるようになってきています。
オーナーからのフランチャイズ打診と自分の戦略
修行を続けていると、オーナーから「うちのフランチャイズ店としてどうか」という打診をいただきました。正直なところ、ありがたい話だと思いましたし、信頼してもらえていると感じて嬉しかったです。ただ、自分には自分なりの考えがあったので、その場で飛びつくことはしませんでした。まずは一人で立ち上げて、軌道に乗せてから二店舗目以降でフランチャイズ展開を検討したいという自身の方針を、正直にお伝えしました。
自分で一から立ち上げることにこだわるのは、経営の全体像を自分の手で掴みたいからです。人に頼る前に、まず自分がすべての工程を経験しておきたい。そういう順番にこだわっています。オーナーにも自分の考えをきちんと受け止めていただけたので、引き続き修行に集中できる環境をいただいています。
福岡での独立を起点に全国展開を見据えた野望
修行を終えたあとは、地元の福岡に戻って自分の店を立ち上げるつもりです。福岡は自分のホームグラウンドですし、土地勘や人脈もあります。まずはそこで一店舗をしっかり軌道に乗せることが当面の目標です。ただ、それで満足するつもりはまったくなく、将来的には全国展開を視野に入れています。大げさに聞こえるかもしれませんが、それくらいの野望を持って今の修行に臨んでいます。
目標が大きい分、今の修行で学べることはすべて吸収するつもりで毎日現場に立っています。裏方の運営から、キャストのマネージメント、集客の仕組みまで、経営者の目線で学ぶように意識しています。ここでの経験が、将来の自分の店の土台になると信じているので、一日一日を無駄にしたくないという気持ちで取り組んでいます。出戻りという形で戻ってきた選択は、今のところ間違いなかったと胸を張って言えます。
尚弥 24歳 出張ホスト店スタッフ

