バイト先の常連客の紹介で始めた出張ホストで自分の才能が開花!?

フリーターですがこの情勢でさすがに…

僕はバイト暮らしです。フリーターですね。新宿のバーで働いていたのですが、このご時勢でまったく仕事がなくなってしまいました。営業自粛、お店はもしかしたら給付金を受けているのかもしれませんが(それも滞っているとは聞いています)、僕の立場ではなかなかそのおこぼれに預かることもできず、一時的に収入ほぼゼロにまでなりました。

さすがにこれはヤバいと思いながら、求人募集を急遽見て高収入ならなんでもやってやるぞという感じだったのですが、そんな中、バーの常連客が実はこの出張ホスト店のスタッフさんで、よかったらどう? と紹介していただいたんです。そのお誘いを快く受けさせていただきました。

今になって思うのですが、正直、他のバイトじゃ乗り切れなかったと思います。自分はもともと作業系とかできる体力もないですし、あのまんま目の前の金とかそういう条件だけで選んでいたら、結局生活も低空飛行でいずれ破綻していたでしょう。なんとかバーの常連客様とそういう繋がりがあって、今、なんとか自分がある。人との出会いは大事ですね。

接客の経験は結構活きたと思います

紹介で入ってきたので特別扱いとかそういうことでもなく、当たり前ですが新人キャストとしてスタートしました。でもまあ、こういうと何ですが、バーの接客もなかなか大変ではあったので、そういう経験が活きて、わりと仕事の方は順調にスタートできたと思います。

最初の方でつっかえてしまう方もいるのかもしれませんが、このへんは確かに経験が問われるのかもしれません。でもヘンな話、出張ホストって特殊な世界ではあって、最初から慣れている人なんていないですよ。僕だって(というのも何ですが)、当たり前ですが多少緊張はしました。ただやってみて、それでどうなるか、ってことの繰り返しで感触を掴んでいいくんです。

僕の素直な気持ちを言うと、正直、今はバーよりもこちらの仕事の方がむしろ楽しくなっています。なんといっても毎日変化があるのが良い。デートプランは実はお客様がほとんど考えてくれるので、わりと受け身でも大丈夫というか、そこでどう振舞うか、ということが仕事の中心です。もちろん盛り上げて、自分も楽しむ、これがうまくやる秘訣でしょうか。

将来の考え方も少し変わりました

どういうわけか、僕はお客様から相談を受けることが多いんですね。それも僕みたいな素人にはまったくわからない世界のことで、客観的に、直感的にどう? とか。そういうときは結構自分なりに真剣に考えて、答えるようにしています。参考になっているのかな。

でも、振り返ってみれば僕、結構これまでの人生でも、普通に友達から悩み相談されたりすることが多かったんですよね。もしかしたらそういう資質みたいなものがあるのかもしれません。自分で言うほどではないと思うのですが。

とはいえ、仮にそういう能力があるとすれば使わないともったいないので、将来はカウンセラーにでもなれたら、と今は少し考えています。こんなこと以前は思いもしなかったけれど、環境が変わると頭の変わるものですね。

俊(仮名) 22歳 フリーター