ファッション専門学生が出張ホストで夢の制作費を確保、自分のブランド立ち上げへ

ファッションデザイナーになりたい。その夢を追い続けるために、私は限られたアルバイト代の中で、毎日何かしらの工夫をしていました。専門学校の学費、そして何より大切な生地や資材の購入費。両方を賄うのは本当に大変で、休日にはひたすら服作りに没頭する生活が続いていました。でも心のどこかでは、もっと自由に素材選びができたらな、もっと実験的な制作ができたらなという想いがありました。

学費と制作費の両立は、私にとって大きな課題でした。アルバイトの収入だけでは到底足りず、どうやりくりしようかと毎日頭を悩ませていたのが正直なところです。「もう少し時間効率の良い仕事があれば」と何度も思いました。そんな時に、友人から出張ホストという仕事の話を聞いたんです。

明るさが仕事の武器になった瞬間

正直最初は、自分にできるのかな?という不安もありました。でも考えてみると、私は人と話すことに抵抗がないし、むしろ好きな方だと思っていました。友人からの紹介ということもあり、思い切って応募を決めてしまいました。これが正解だったんだと、今になって実感しています。

面接を受ける際に感じたのは、スタッフの方たちの誠実さでした。仕事内容をしっかり説明してくれて、質問にも丁寧に答えてくれました。採用が決まった時は、本当にほっとしました。自分の明るい性格がこの仕事で活かせるんじゃないか、そんなポジティブな気持ちを持って働き始めたんです。

実際に働き始めてみると、自分が思っていた以上に楽しかったです。身につけているアイテムについて褒めてもらうことが多くて、ファッションの話から自然と会話が広がっていきました。自分が好きなファッションについて、お客様とお話しできるのは本当に嬉しいことでした。

時間効率の良さが夢への近道を作った

出張ホストで働く最大のメリットは、何といっても稼げるということ。以前のアルバイト掛け持ちと比べて、同じ時間でより多くの収入を得られるようになりました。これは私にとって大きな転機でした。それまで月末になると「生地が足りない…」と諦めていた素材も、今では迷わず選べるようになったんです。

得た収入は、一切迷わず制作費に充てるようにしました。自分の夢のためのお金だと思うと、本当に大事に使えるんですね。これまで以上に自由に生地を選べるようになったことで、制作の幅も一気に広がりました。新しい素材との出会いも増えたし、これまで試したことのない配色の組み合わせにも挑戦できるようになったんです。

指名も順調に増えていきました。それは単に接客スキルが上がったというわけじゃなく、自分の夢に向かって前向きに頑張っている姿勢が、お客様に伝わっているのかもしれません。人と話をするときって、その人の目の輝きとか気持ちって意外と見える気がします。私はいつも、「今日も自分の夢に一歩近づいた」という実感を持って仕事をしていました。

職場の仲間たちから受けた刺激

出張ホストの職場で働いていて気づいたのは、周りに目標を持った人が本当に多いということです。それぞれが異なる夢を追いかけながら、仕事を頑張っている。そういう環境に身を置くことで、自分も自然と頑張りたくなるんですよね。「自分も負けていられない」という気持ちが湧いてくるんです。

先輩キャストの中には、自分のお店を開きたいという人もいれば、起業を目指している人もいます。みんなが現在の仕事を、夢への踏み台として捉えているんです。その姿勢を見ていると、自分も学ぶことがたくさんあります。スタッフの方たちも、キャスト一人ひとりの目標を理解して応援してくれる雰囲気があって、本当に感謝しています。

学業と仕事の両立で見えてくるもの

専門学校での勉強も、以前より充実しています。出張ホストで働くようになってからは、短い時間を有効活用する癖がついたのかもしれません。限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮することが、学校の課題制作にも活きています。

制作の時間も質も向上しました。以前は「いつかお金があったら作りたい」という想いで我慢していたデザインが、今では実現できるようになったんです。それは単なる物質的な豊かさじゃなくて、精神的な充足感にもつながっています。

自分のブランドという夢に向かって

今、私の目標は明確です。ファッションデザイナーとして、いつか自分のブランドを立ち上げること。それは遠い夢ではなく、手が届く場所にある目標になってきました。出張ホストでの仕事を通じて、その実現に必要な資金が確保できるようになったからです。

学業と仕事の両立は簡単ではありません。疲れるときもありますし、時間が足りないと感じることもあります。でも、その先に自分の夢があるんだと思うと、不思議と頑張れるんです。一歩一歩、着実に夢に近づいているという実感が、何よりのモチベーションになっています。

出張ホストの仕事に出会わなかったら、今頃どうなっていたんだろう。そう考えることもあります。でも今は、この選択肢に出会えたことに感謝しています。自分の好きなことに真摯に向き合い、それを支えてくれる環境があるというのは、本当に幸運なことなんだと気づきました。

これからも東京・新宿で、仕事と学業を両立させながら、夢に向かって歩み続けます。自分の作品を世に送り出せる日まで、一歩ずつ前に進んでいくつもりです。

美咲 20歳 ファッション専門学生