大学入学で東京へ出てバイトを探していました

元々愛知出身なんですが、ちょっと住んでいた場所が結構な田舎で、一刻も早く都会に出たくて都内の大学を受けました。無事外語系の科に合格したので、大学入学に併せて、愛知県から東京へ上京。すごく刺激的な毎日を送らせてもらい、今では東京で仲良くなった新宿が地元の友達と、夜な夜な新宿近辺で遊ぶのが楽しくて仕方がない日々。

でも、幾ら親が学費と生活費を送ってくれているとはいえ、都内で遊ぶとちょっとしたことで結構な金額になってしまうし、さすがに遊ぶお金までは親にもらいにくいので、そろそろバイトをしないとと考えていました。そんな矢先、たまたまよく行っていたBARで隣り合った人と気が合って友達に、ちょくちょく会って色々話していたところ、出張ホストのキャストだと教えてもらいました。

不安を覚えつつも応募してみることにしました

ホストという仕事は知っていたのですが、『出張』というケースは初めてですし、夜の仕事ということで、かなり怪しさも感じたんですが、今ならちょうど募集しているということですし、なにより、いつもシンプルなのにかっこいいブランド物をさりげなく身につけている、その新しい友達の身なりに憧れていたので、思い切って紹介してもらうことにしました。

実際面談に行ってみたら、こちらのお店は昔からやっている老舗で、ノルマもないし、堅実な営業をしているということで一安心。顔出しナシでもOKとのことで、是非やりたいと入店させてもらってから4ヶ月。今では自分なりにこの仕事のコツを掴むことができた気がします。

気負うことなく自分に素直に接客するのが一番

入店して最初の内は、お客様を楽しませようとかなり必死に頑張っていたんですが、なかなか指名が増えず苦戦…。どうしたらよいのかと、ここを紹介してくれた友達に悩みを打ち明けてみたところ、「おまえはいちいちかっこつけすぎなんだよね。大学デビューだってことはバレてるし、逆に痛々しいよ」と言われて、はっと目が覚めました。

実際確かに、東京に上京してから同級生や、こちらでできた友人たちにナメられないようにと、髪を染めたり常に陽キャでいるように頑張ってきたんですが、実は自分的にはかなり無理をしていました。友人に指摘されて、無理をして髪を染めたり、自分らしくもない格好をしたりせず、かっこ悪い自分をさらけ出し始めてから、逆に、「可愛い」「安心する」「話してみたい」と、徐々に指名が増えてくるようになりました。

お陰で高収入も得られるようになり、自分なりの『かっこいい』を目指して、勉強したり、ジムに行ったりすることができるようになりました。また、夜な夜な遊ぶのもよいのですが、ちょっとお金を貯めてはスキーなんかに行く方が好きなので、そうした方面でも話が合うお客様に指名していただいたりしています。結局のところ、自分に素直になることが成功の秘訣かもしれないと思います。

Makoto（仮名）　20歳　

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